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転々し、酩酊

すなわち、世界ではまだ何一つ最終的なことは起こっておらず、世界の、あるいは世界についての最終的な言葉はいまだ語られておらず、世界は開かれていて自由であり、いっさいは未来に控えており、かつまた永遠に未来に控え続けるであろう、と。(『ドストエフスキーの詩学』P.333)

「あれから四年経ったいまも除染は進んでおりません」を書きました

『実験しない断章』の五話?「あれから四年経ったいまも除染は進んでおりません」を書きました。実験しない断章 実験しない断章 | アルファポリス - 電網浮遊都市 - あっとうてきリアリズム。

「死にたいよねー」「ねー、死にたいよねー」を書きました

『実験しない断章』の四話?「死にたいよねー」「ねー、死にたいよねー」を書きました。 実験しない断章 かなり危なかったです。というより完全に忘れてた。

「革命するほど悪くない」を書きました

『実験しない断章』の三話?「革命するほど悪くない」を書きました。 実験しない断章 なんとか一日一回更新できてます。ちゃんとつぎの話も書けているので、当分は一日一回更新できそうですな。

『実験しない断章』という小説を書きはじめました

アルファポリスで 実験しない断章 こんな小説を書いてます。どうにか一日一回の更新を目指したいですの。星空文庫ではなくてアルファポリスで書きはじめた理由は、インセンティブ報酬が得られるということで、ほんとうにこれでお金が稼げるならハッピー(む…

詩学002 語り得ないことを語るために

辿町うたげ(id:tadorimachi)です。前回の詩学は「神は細部に宿る――小説のディテールについて」でした。 小説は語りの芸術だ。どう語るか、どう語らないか、どうしたら語れるか、そういうことができる媒体だ。 前回の詩学は、どう語らないかについて話した…

詩学001 神は細部に宿る――小説のディテールについて

小説においてディテールというのは、叮嚀な描写がそうだと言うひとが多いだろう。けれど叮嚀であればあるほどよいわけじゃない。どれだけ読者が解釈できるか。そういう文章こそ、細部がしっかりしている、と僕は感じる。 とにかく例をあげないとわからないだ…

『劇場版アイカツ!』は恋の物語

きみはいったい、憧れているひとのようになりたいから夢を追いかけてるの? それともそれがやりたいから夢を追いかけてるの? と問うひともいる。前者を悪し様にいうのはいい。それだけをずっと持ち続けているのはよくない。でも、憧れているうちに「オリジ…

小説が書けないとはどういうことなのだろう

解像度をあげることがきっと伝わりやすさをあげることに繋がるわけではない。むしろ言葉ではすべてを語ることができない。語り得ない部分が必ず出てくる。小説とはすべてを書くのではなく、ある部分にピントを合わせ、それを読者に体験してもらう。そして、…

イメージレスポンス型(造語)の小説創作話

photo by gregwake(4523文字) 自分の創作話の打ち明けって、よく「意味ない」とか、「オナニーだ」とか言われるが、本当にそのとおりだ。意味があるのはできあがったものであって、その過程で自分がどんな哲学を持って創作しているのかなんてそんなことは…

なぜ皆は『僕は友達が少ない』の図に違和感を感じないのか/なぜ僕は違和感を感じるのか

(1957文字)『僕は友達が少ない』の見取り図のなにが悪いのか - 転々し、酩酊 『僕は友達が少ない』の図についての僕の考察記事は上記のリンクですが、 どうやらわかりにくいようなので、ざっとまとめる。 まず『僕は友達が少ない10』の例のページを読んで…

ShortNoteに削除された作品、「ネット回線が遅すぎる」を公開します。

ネット回線が遅すぎる ネットの回線がぶちぶちと切れるので俺の血管も切れそうだった。やらしい動画をダウンロードしようとしているのに、一向にひとつも落とせない。パンツからはみ出たちんこは萎むばかりだ。 パソコンの裏のネットのケーブルを見ようと、…

『僕は友達が少ない』の見取り図のなにが悪いのか

僕は『僕は友達が少ない』を三巻ぐらいまでしか読んでなかったと思う。 うろ覚えで申しわけないが、はがないは小鷹の一人称だけど、書簡体や日記体ではなかったと思う。もしかして日記体などならば、教えてください。 というわけで、まず『僕は友達が少ない…

カゲプロをほとんど知らないひと(へ)の『カゲロウプロジェクト』批評

目次 前書き 『カゲロウプロジェクト』は一次商品なのか なぜ『カゲロウプロジェクト』がヒットしたのか 「解釈」とは物語を作っていくこと 「解釈」とは労力のいること カゲプロ信者/カゲプロ厨 ニコニコ動画は一次商品を生みだせるか 終わり 前書き まず…

「原作どおり」は原作が悪い

「原作がある映画の場合、観客がある程度、原作をそのまま映像化した映画を期待するのは仕方のない部分があります。でも、フィルムメーカーはそうしたファンの期待に応えるために映画を作るのではありません。いい映画を作ることがフィルムメーカーの責務で…

『Flyable Heart』桜子ルートの感想

桜子ルートは、世界を移動してからの話だけで考えると、病人とのラブストーリーの典型だけど、晶が違う世界で経験した桜子との恋愛が持ち込まれることによって典型じゃなくなっている。 病人モノの典型は、このひとがもしかして死んでしまうかもしれない、そ…

フィクションによる風評被害――『美味しんぼ』鼻血問題

『美味しんぼ』が福島の原発のせいで鼻血がでる、というような(そんなふうに受け取られかねない)描写をしたことがとてつもなく問題になっている。 しかし、このような風刺というのは、ひとびとにこのような問題がある、考えてはいかがか、と提示するために…

差別主義者

君は自分のことを差別主義者だと言う。 君が言う、差別がなくなるととんでもない世のなかになるっていうのはとてもわかる。 「たとえば、貧困層のための寄付とかがある。 「でも差別がなくなれば、誰も貧困層のために寄付なんてしなくなってしまう。 「だっ…

「あまねくアルペジオ」、小説的な書きかたについて

「あまねくアルペジオ」について 翼のある人間の世界では、やはり飛べるということを利用したパフォーマンスなどがあると思う。もちろんそれをそのまま書いてもいいのだけれど、学生が思い立ってやったものが飛ぶこと、ということにすることで、この世界のな…

あまねくアルペジオ

あまねくアルペジオ ぼくは蝉が暑さにわめいている声がかすかに聞こえる部室のなかで音楽をやっていた。 「完璧だね」とヴォーカルが後ろ手を組んで微笑む。汗のせいでセミロングの髪が首筋にはりついていて艶めかしい。 「ああ……水」とドラムがペットボトル…

ぼくたちは、いちごちゃんたちが歌う歌から希望をもらった

模倣からオリジナルスターへ ――希望を与える歌詞 アイカツ新シーズンで新キャラの大空あかりが出てきて、いちごちゃんみたいになりたい、と言い続ける。こういうアイドルの世界とか(いまの世の中全般もそうだけど)、個性が大事だって言われてて、あなたは…

セレクトショップ化する大型書店

「お宅は本でなくて、偏見を売っているんですか?」についての屋代聡氏とカワイ韓愈ドロップ氏のやりとり - Togetterまとめ と 「お宅は本でなくて、偏見を売っているんですか?」 - 駄文 という、まとめを受けて書かれた記事。このふたつに触発されて書いた…

創作科で文章を学ぶということ

創作科というものは日本にはまだすくないが、欧米の場合は、デビューしている小説家というのはだいたいクリエイティブ・ライティング出身だ。 イアン・マキューアン、フラナリー・オコナー、ジョン・アーヴィング、レイモンド・カーヴァー、カズオ・イシグロ…

百田尚樹のツイッターを考える

作家のツイッターの使いかた 僕の人気なんか一時的なもんやけど、それでも有名になるとアンチがどっと増えるんやなあ(^ー^)。エゴサーチしてアンチを見つけると、シラミを潰す感じでブロックボタンを押すのが、けっこう快感になった。気が向くとアンチに反論…

これさえやれば内定がもらえない! シューカツ必敗法 ――またはシューカツの非精神性

就職活動をシューカツと略すのは、まったく別のものに変質させるため(したため)というような意味の言葉をどこかで見たが、それはまったくそのとおりである。 わが身が特定されるようなことはあまり書きたくないのだが、私が所属している大学は、就職を希望…

「のどじまん ザ!ワールド」が大嫌い!!

今日やってた、この「のどじまん ザ!ワールド」とかいう番組、とてつもなく嫌い。もちろん外国のひとが日本のドマイナーな曲を好きだって言ってくれて、しかも歌ってまでくれるのは嬉しい。 しかし、なんでこの曲が好きなのか、とかいう本人の掘り下げがほ…

詩とはいったいなんぞや

詩人とはいったいどういう存在なのだろうか。だって、読まないでしょ、詩なんて。ジュンク堂にいっても詩集のコーナーなんてほんとに一角にしかない。一角にもない本屋なんてざらだ。 小説家の存在はわかる。小説は読者を想定し、伝えるべきメッセージを(作…

というわけでソネット書いてみたよ

『愛された子だけが愛をうけとることができる夜』 伸び出たレンガから煙 町娘は雪がちらつく星空をみる 子供の急かす声を聞きながらシチューを煮る 酒太りした腹をさすり 池には森の家族が映り 例年のようにひとつの命が散る ある人間の子供は両こぶしを握る…

星空文庫の韻文詩

星空文庫にはカテゴリーに形式、というものがあって、 小説、随筆・エッセイ、韻文詩、散文詩、の四つがある。現時点(2013/05/19)で小説が7478作品あるのに対し、散文詩が1290作品、随筆・エッセイが727作品ある。そして、韻文詩が109作品だ。韻文詩はかな…

「これは天啓」について

これは天啓 『幻翼の天使』の二番目に書いたやつ。 前回の「幻翼浮遊」は恋愛と、翼がないことの苦悩を描いた。 今回は『幻翼の天使』の世界観の説明、みたいなもの。翼を持つ人間にスポットを当てたものから、一気に大きな枠に飛んでみた。 翼がない人間た…

これは天啓

これは天啓 今ではもう宇宙というものがあることが分かってしまったけど、はるか昔、雲を超えて、青い空を超えて、星が描いてある壁の向こうには翼のない人間が住んでいる世界がある、と言われていた。 今でもそれを信じている人が多いけど、ちょっと待って…

子供のころの記憶の曖昧さと強固さ

伊勢崎あすか幼稚舎 ショスタコーヴィッチ 交響曲第5番 革命 ブコメや、つべのコメントにもあるように、いわゆる北朝鮮的であると感じた。という感想が多々ある。 強制、ということにそれを感じているわけではないと思う。たぶん、選曲が政治的思想を多分に…

ブログとダイアリー

どちらのほうがいいんでしょうね。 とりあえず試しにブログも使い始めてみる。 と思ったけど、もう移行しちゃえ、ということでこの記事以前のものは全部ダイアリーのもので、これ以降はブログになります。

『泣くな、はらちゃん』が媒体としてエロゲでもマンガでもラノベでもなくドラマを選んだ意義

斜め見ながらも、九話まで視聴終了。 九話は傑作である。これが最終回かー、と思ってしまうほどであった。いいバッドエンドじゃないか、と。しかし、まだ続くらしい。どうやって解決するのか楽しみである。 九話の終わりかたは甘いバッドエンドだ。自分自身…

「幻翼浮遊」について

幻翼浮遊 『幻翼の天使』の最初に書いたやつ。 これは大学の友人と、なにか冊子を作ろう、ということで7人ぐらい集まって書いたときのもの。 いざ皆の作品を持ちよってみるとみごとに方向性がバラバラだったので、冊子としてこれはどうなのか? ということに…

幻翼浮遊

幻翼浮遊 背中の翼がひどく痛む。周りの人間は「翼がないのに痛むはずがない」と言う。または「それは幻肢痛というものだ」と、頼んでもいないのに説明をしてくる人間もいる。幻肢痛についてあのやらしい笑みで説明してくる彼の顔を思い出し、翼の痛みにも拍…

星空文庫

星空文庫のシンプルさがいい。感想欄がないのもよい。簡単に感想を伝えることができないので、本当に感想を言いたい人しか感想は書かないだろう。それにより感想の質があがる。といったところなのかなあ。 サービス開始から結構経ってるのに、投稿数が少なす…

なぜブログを読むのか

たぶん小説やエセーを読むのと同じ感覚である。むしろ、ブログとエセーなんて同一であると言ってもいい。 他人の書いた文章を読むのはなぜだろう。はっきり言って自身にとって有益だからである、としか言いようがない。娯楽としてしか読んでいない、なんてこ…

ブログと辿町うたげの紹介

辿町うたげとブログの紹介記事です。 目次/学生です/小説が好き/プログレッシヴ・ロック/思想について――ラディカルな日和見主義/僕が書いたもの――小説以外/僕が書いたもの――小説/星空文庫/さよらならを云わないで/Twitter/ひらがなに開く/おわり