転々し、酩酊

すなわち、世界ではまだ何一つ最終的なことは起こっておらず、世界の、あるいは世界についての最終的な言葉はいまだ語られておらず、世界は開かれていて自由であり、いっさいは未来に控えており、かつまた永遠に未来に控え続けるであろう、と。(『ドストエフスキーの詩学』P.333)

考察

小説が書けないとはどういうことなのだろう

解像度をあげることがきっと伝わりやすさをあげることに繋がるわけではない。むしろ言葉ではすべてを語ることができない。語り得ない部分が必ず出てくる。小説とはすべてを書くのではなく、ある部分にピントを合わせ、それを読者に体験してもらう。そして、…

なぜ皆は『僕は友達が少ない』の図に違和感を感じないのか/なぜ僕は違和感を感じるのか

(1957文字)『僕は友達が少ない』の見取り図のなにが悪いのか - 転々し、酩酊 『僕は友達が少ない』の図についての僕の考察記事は上記のリンクですが、 どうやらわかりにくいようなので、ざっとまとめる。 まず『僕は友達が少ない10』の例のページを読んで…

『僕は友達が少ない』の見取り図のなにが悪いのか

僕は『僕は友達が少ない』を三巻ぐらいまでしか読んでなかったと思う。 うろ覚えで申しわけないが、はがないは小鷹の一人称だけど、書簡体や日記体ではなかったと思う。もしかして日記体などならば、教えてください。 というわけで、まず『僕は友達が少ない…

カゲプロをほとんど知らないひと(へ)の『カゲロウプロジェクト』批評

目次 前書き 『カゲロウプロジェクト』は一次商品なのか なぜ『カゲロウプロジェクト』がヒットしたのか 「解釈」とは物語を作っていくこと 「解釈」とは労力のいること カゲプロ信者/カゲプロ厨 ニコニコ動画は一次商品を生みだせるか 終わり 前書き まず…

「原作どおり」は原作が悪い

「原作がある映画の場合、観客がある程度、原作をそのまま映像化した映画を期待するのは仕方のない部分があります。でも、フィルムメーカーはそうしたファンの期待に応えるために映画を作るのではありません。いい映画を作ることがフィルムメーカーの責務で…

フィクションによる風評被害――『美味しんぼ』鼻血問題

『美味しんぼ』が福島の原発のせいで鼻血がでる、というような(そんなふうに受け取られかねない)描写をしたことがとてつもなく問題になっている。 しかし、このような風刺というのは、ひとびとにこのような問題がある、考えてはいかがか、と提示するために…

百田尚樹のツイッターを考える

作家のツイッターの使いかた 僕の人気なんか一時的なもんやけど、それでも有名になるとアンチがどっと増えるんやなあ(^ー^)。エゴサーチしてアンチを見つけると、シラミを潰す感じでブロックボタンを押すのが、けっこう快感になった。気が向くとアンチに反論…

これさえやれば内定がもらえない! シューカツ必敗法 ――またはシューカツの非精神性

就職活動をシューカツと略すのは、まったく別のものに変質させるため(したため)というような意味の言葉をどこかで見たが、それはまったくそのとおりである。 わが身が特定されるようなことはあまり書きたくないのだが、私が所属している大学は、就職を希望…

『泣くな、はらちゃん』が媒体としてエロゲでもマンガでもラノベでもなくドラマを選んだ意義

斜め見ながらも、九話まで視聴終了。 九話は傑作である。これが最終回かー、と思ってしまうほどであった。いいバッドエンドじゃないか、と。しかし、まだ続くらしい。どうやって解決するのか楽しみである。 九話の終わりかたは甘いバッドエンドだ。自分自身…